冬って悪くないなと思う。四季の中では二番目に気に入っている。一番は秋。過ごしやすいから。冬は寒い代わりに虫が出ないのがいい。
あと、寒がりな僕をあっためようと、モモが頻繁に抱きついてくるのも良かった。というか、冬の良さの8割はそこに集約されていると思う。ベンチコートを着ていると、高確率でモモが胸めがけて飛び込んでくるのが、犬みたいで可愛い。
とんでもなく眠い朝4時。今日は漁港ロケだった。
モモが釣り担当、僕が料理担当。僕が船に乗ることはない。酔ったら嫌だし、釣りの才能も多分だけど、無い。
しかしそんなのいつものことで、スタッフも「最初っからその予定です。ユキさんは待機で」と言っていた。こういった有能なスタッフばかりだから、Next Re:valeは素晴らしい。かといって、僕が嫌だと言えば全部が通るわけでもないのが、スタッフが有能すぎるがゆえの欠点でもある。
基本的にNGナシだと思われてるの、よくないよ。いや、モモは実際、ないんだけど。でも二人合わせてRe:valeでしょ? 僕がNGならモモもNGを出すべきじゃない? と言ったら、モモが宇宙人を見るような目で見つめてきたので、相変わらずそういうところ、分かり合えない。
あとちょっとで船の準備が整う。海風がごうごうと吹いていて、フード付きのコートで良かったと心底思う。眠い。
「うぅぅう〜〜……寒いですぞ〜〜〜……!」
「おいで。あっためてあげるよ」
「ダーリンの『おいで』いただきました♡」
両腕を組むようにさすりさすりしていたモモが、慣れた様子で僕のコートの中に入ってくる。毎回コートをXXLサイズにしてもらっているのはこの為で、おかりんからは「あ、ペンギン親子になってる」とコメント付きで写真を撮られた。モモがちょっと腰を落として、僕の顔も見えるようにしてくれる。って、そんな名称あったの? 可愛いね。ピース。
ネクリバ公式ラビッター更新を楽しみにしつつ、コートから顔だけ出したモモの頭に顎を乗せる。ちょうどつむじに乗っかって、下から「くすぐった!」と笑い声が聞こえた。モモは今日もとびきりの上機嫌だ。二人のロケだといつもそうで、ここ最近は喧嘩もしていないから尚更だった。
一年が終わる。その前に僕の誕生日があって、きっと今年もとんでもない数のサプライズを仕掛けられるのだ。
自然と頬が綻ぶ。眠気が次第に醒めていく。
モモ。来年も、そのまた先も、ずっとずっと、よろしくね。